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宮城県名取市が死亡事故ゼロ継続1年達成

死亡事故ゼロ継続1年達成 県警から讃辞・名取市

 名取市が6日で交通死亡事故ゼロ1年を達成したため、県警は9日、「讃辞(さんじ)」を贈った。


 市役所であった伝達式には、名取地区交通安全協会の関係者ら約30人が出席。青山達二岩沼署長が「交通量が多い名取市で死亡事故ゼロの継続は素晴らしい」とたたえた。

 

佐々木一十郎市長は「今後も関係機関と協力して市民の安全に努めたい」と述べた。名取市では、昨年3月6日に同市杉ケ袋の県道で男性1人が乗用車にはねられて亡くなったのを最後に、交通死亡事故が起きていない。

 

名取駅前に複合施設 図書館や公民館一体化
 
 名取市は国の復興交付金を活用してJR名取駅前の市街地再開発事業を進める方針を固め、9日の市議会議員協議会で説明した。東日本大震災被災した市図書館や増田公民館を商業施設と一体の複合施設として集約・再建する。

 再開発施行区域は名取駅東口広場に隣接する約7300平方メートル。4階建てのA棟(延べ床面積約6200平方メートル)と11階建てのB棟(同約6000平方メートル)、3階建ての駐車場(102台収容)を整備する。

 A棟の1階に商業施設、2、3階に図書館、4階に増田公民館が入る。図書館の蔵書数は現在の16万冊から開館時は18万冊、将来は30万冊を目指す。B棟の1、2階は医療機関などの生活利便施設、3~11階が集合住宅(54戸)。施設と駅をペデストリアンデッキでつなぎ、駅乗降客らの利用促進を図る。

 総事業費は約60億円。2015年度当初予算に土地整備費約2億5000万円を計上した。地権者らの再開発組合が今秋設立される予定で、16年5月ごろ着工、18年1月ごろ完成の見込み。市は「公益施設の再建とまちなか居住を一体的に進め、駅前の活力向上を図りたい」と話す。

 

名取市(なとりし)は、宮城県の中央南部の太平洋沿岸に位置する都市である。仙台市の南東に隣接しており、市内には仙台空港がある。

面積
98.17km²
 

総人口
76,238人
 (推計人口、2015年2月1日)

人口密度
777人/km²

●地理
宮城県の南部に位置し、太平洋に面する。市の西部は陸前丘陵の一部を成す高舘丘陵、東部は仙台平野(名取平野)である。北に接する仙台市との境に名取川が流れ、河口部に閖上港がある。また、東北自動車道国道4号線東北新幹線東北本線が縦貫している。市の中心部は愛島丘陵北側の名取駅周辺に広がる。

名取市北部の下余田字原田が、仙台市太白区内に浮かぶ飛び地のように存在しているが、太白区袋原字定野を突っ切って名取市・原田地区に至る名取市道門ノ目線(北端で仙台市道定野街道線と接続)が幅員数m、長さ280mの細長い名取市域として接続しているため、原田地区は飛び地とはなっていない。

西が高く東が低い地勢にそって、市内の河川は西から東に下る。奥羽山脈から流れるのは名取川だけで、あとは丘陵に源を持つ小河川である。増田川と川内沢川は名取市内から、志賀沢川は岩沼市内の丘陵から流れ出る。

平野部にはこれら河川から水を引いた水路が縦横に巡らされ、海岸線に沿って掘削された貞山堀に流れこむ。
河川: 名取川、増田川、川内沢川、志賀沢川、
湖沼: 広浦、樽水ダム(増田川)

§歴史
当市から仙台市南部にかけては、4世紀後半の古墳時代前期から多数の古墳が造営された。中でも最大のものが愛島丘陵東端に築かれた東北地方最大の雷神山古墳である。大型前方後円墳はこれ一つだが、多数の中小古墳が作られ、7-8世紀の横穴墓に続いた。

名取に国造は置かれなかったようだが、評(後の郡)は7世紀から建てられたと推定される。名取郡は現在の仙台市南部と当市・岩沼市にまたがり、文献史料に名取郡とだけあるものから場所を現在の名取市域に絞り込めることはあまりない。

平安時代に高舘丘陵北東麓に紀伊国熊野神社の本宮・新宮・那智社が勧請され、名取熊野三山を形成した。熊野社の分社は多いが、三社を合祀せず別々に設けて三山を引き写したのは全国的にみても珍しい。名取の熊野別当奥州合戦で敗れた藤原氏にくみしたが、降って赦された。

中世の名取郡は細分され、郡全体を支配する荘園も武士も生まれなかった。戦国時代には14世紀後半に相馬氏の影響が及び、15世紀には伊達氏の覇権に服し、最終的に伊達領に組み込まれた。

以後、近世を通じて仙台藩に属した。仙台藩は新しく奥州街道を開き、増田宿を置いた。仙台藩は陸奥国領内を南・北・中奥・奥の4つに分割して各々郡奉行を置き、その下を19の代官区に細分して支配したが、後に名取市にまとまる地域、すなわち増田村など22の村と1つの浜(閖上浜)は、全域が南郡奉行の下に置かれ、高柳村・大曲村・牛野村・小塚原村・閖上浜の4村1浜(明治以降に東多賀村→閖上町)が名取郡北方の長町代官所に、残りの18村が名取郡南方の増田代官所に統治された。増田には三と七がつく日に市が立った。


明治時代に入ると、藩政時代の村を基本単位として数か村を様々な組み合わせでまとめて行政単位が置かれた。後の名取市やその前身となる町村の境界をまたぐ形で区画されたことも多く、後に名取市となる区域が意識されることはなかった。

旧・奥州街道沿いに敷設された「日本鉄道」(現・JR東北本線)が1887年(明治20年)に仙台区(現・仙台市)の仙台駅を経て塩竈(現・塩竈市)の塩竈駅(後の塩釜埠頭駅)まで開通すると翌年、増田にも増田駅(後の名取駅)が置かれた。

1889年(明治22年)の町村制施行で、現・名取市の市域には高舘丘陵東麓の高舘村と愛島村、現・東北線沿いの増田村と館腰村、沿岸の東多賀村と下増田村の合計6ヶ村が生まれた。

 

当地で人口が多かったのは、旧・増田宿を中心とする増田村と、閖上浜を中心とする東多賀村だった。1926年(大正15年)には増田村と東多賀村とを結ぶ軽便鉄道「増東軌道」が開通するが、バスとの競合により10年余りで廃止された。

 

1953年(昭和28年)制定の町村合併促進法を受け当地でも昭和の大合併の動きが生まれたが、増田町以外は仙台市との合併に傾きがちとなっていたところ、宮城県の働きかけによって6町村での合併となり、1955年(昭和30年)に名取町が成立した[5]。港町の閖上は、合併時の人口が9325人で、6519人の増田より多かったが[6]、町役場は増田町のものを継承し、3年後に市になったとき増田に市役所を新築した[7]。

1964年(昭和39年)、仙台湾地区が新産業都市に指定されたため、根拠法である新産業都市建設促進法の第23条に基いて、当市や仙台市を含む8市町村での「仙塩合併」が議論されたが不調に終わった。

当市は仙台市のベッドタウンとしての機能も持っているが、宅地開発は1980年代後半から大規模に始まった[8]。宅地開発はそれまで市内では人口が少なかった地域で行われ、20世紀中は旧・高舘村や旧・愛島村の村域だった西部の丘陵地帯(高館丘陵および愛島丘陵)、21世紀になってからは旧・下増田村の仙台空港鉄道仙台空港線沿線で活発となっている。
高館丘陵・愛島丘陵 旧・高舘村 :相互台・ゆりが丘(以上1985年)・那智が丘(1986年)・みどり台(1992年)・相互台東(1999年)
旧・愛島村 : 愛島台(1992年)・愛の杜(1997年)・愛島東部第2(1999年)

仙台空港鉄道仙台空港線沿線 旧・下増田村 : 杜せきのした・美田園(以上2004年)

 

1989年(平成元年)、仙台市が泉市等を合併して政令指定都市に移行し、1990年(平成2年)に仙台空港初の国際定期便が就航すると、仙台空港の滑走路延長や仙台空港アクセス鉄道の整備促進などを理由に、1991年(平成3年)12月24日に県選出の国会議員から当市と仙台市との合併を促す発言があった。

 

また、仙台東部道路や県道仙台館腰線の開通を控えた1994年(平成6年)2月27日、当市の住民有志が「仙台名取合併推進協議会」を設立したことで再び当市と仙台市との合併論議が沸き起こった。このとき、旧住民が多い旧・増田町や旧・閖上町と、宅地開発で新住民が急増していた西部の旧・高舘村や旧・愛島村という対立軸が形成された。

 

しかし、1996年(平成8年)7月14日の名取市長選挙で合併反対派の現職候補が勝利し、合併論議は収束した。

2011年(平成23年)3月11日、東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生し、旧・閖上町の中心部や旧・下増田村の沿岸地域が津波の被害を受けて、多数の犠牲者を出した。

§年表
1869年1月19日(明治元年12月7日) - 陸奥国分割により陸前国に属す。
1888年(明治21年)10月11日 - 日本鉄道(現・JR東北本線)に増田駅(後の名取駅)が開業。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、名取郡に増田、東多賀、下増田、館腰、愛島、高舘の6村が置かれる。
1896年(明治29年)6月30日 - 増田村が町制施行して増田町となる。
1926年(大正15年)11月21日 - 増田と閖上を結ぶ増東軌道が開業。
1928年(昭和3年)4月1日 - 東多賀村が町制施行して閖上町となる。
1929年(昭和4年) - 閖上町に閖上港開設
1939年(昭和14年)9月19日 - 増東軌道が廃止となる。
1940年(昭和15年) - 下増田村に日本陸軍の空港「名取飛行場」(後の「仙台飛行場」「仙台空港」)が開港。
1955年(昭和30年)4月1日 - 増田町閖上町、下増田村、館腰村、愛島村、高舘村の2町4村が合併し、名取町となる。
1957年(昭和32年)4月22日 - 仙台飛行場に初の定期便が就航。
1958年(昭和33年)10月1日 - 名取町が市制施行して名取市になる。
1959年(昭和34年)10月1日 - 市章を制定する。
1964年(昭和39年)3月 - 仙台飛行場が「仙台空港」に改称。
1964年(昭和39年)度 - 国道4号仙台バイパスの市内区間が開通。
1972年(昭和47年)- 県道塩釜亘理線(浜街道)の閖上大橋が開通。
1985年(昭和60年)4月22日 - 東北本線に市内2番目の駅である館腰駅が開業。
1994年(平成6年)3月30日 - 仙台東部道路が開通し、市内に名取ICと仙台空港ICが新設される。
1994年(平成6年) - 県道仙台館腰線の太白大橋が開通。
2007年(平成19年)3月18日 - 全線が市内を走る仙台空港鉄道仙台空港線が開業し、3駅が新設される。仙台空港アクセス線が運行開始。
2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)により被災

産業
産業別人口(2005年国勢調査のデータによる) 第1次産業に従事する者:2027人(約6.3%)
第2次産業に従事する者:7351人(約22.8%)
第3次産業に従事する者:22867人(約70.9%)

主な農産物 米(ササニシキ、ひとめぼれなど)、カーネーション(東北一の生産量)、メロン、タケノコ、セリ、ミョウガ
主な海産物 ヒラメ、赤貝、シャコエビ
主な工場 サッポロビール仙台工場:
仙台ニコン


§姉妹都市・提携都市
 上山市山形県):1978年(昭和53年)5月10日盟約。上山市名取市と同じ北緯38度線上に位置する。
 新宮市和歌山県):2008年(平成20年)10月8日盟約。
ブラジルのグアララッペス市(ブラジル連邦共和国):1979年(昭和54年)3月31日盟約。

●名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
閖上の「あんどん松」実方中将の墓(さねかたちゅうじょうのはか) 愛島の道祖神から1kmほど北にある。実方は道祖神を下馬せず通過したところ落馬し落命したと伝えられている。

墓のそばには西行の歌碑や松尾芭蕉の句碑がある。西行は現地を訪れ「朽ちもせぬ其の名ばかりを留めおきて、枯野のすゝきかたみにぞ見る」と詠んでいるが、芭蕉は悪路のため訪ねることができず「笠島はいずこ五月のぬかり道」と詠んだ。芭蕉の句碑は実際にこの句を詠んだ奥州街道沿いの植松にもある。

ゆりあげ港朝市(ゆりあげみなとあさいち) 毎週日曜・祝日に閖上港近くで行なわれる朝市。閖上港で水揚げされた新鮮な魚介類が豊富。

ゆりあげビーチ 名取川河口南側の砂浜に2005年(平成17年)開設された海水浴場。波が荒い。

東北電力名取スポーツパーク 東北電力が建設した総合運動公園。各種スポーツ大会やフリーマーケットが催される。しかし、東日本大震災のため施設の損壊が相次ぎ、一部では利用再開されるも、完全復旧のめどが立たなくなったため2012年6月の閉鎖が決定。

貞山運河(ていざんうんが) 「貞山堀」とも呼ばれる。阿武隈川松島湾を結ぶ運河。江戸時代初めに伊達政宗が作った運河を端緒として、次々に作られた運河が連結・延長して長くなった。政宗の法名にちなんで命名された。

あんどん松 名取川の堤防に沿った松並木。樹齢は300年を超えており、伊達政宗が植えたものであるといわれる。

名取夏まつり 毎年8月上旬に催される。名取川河口での花火大会など。

サッポロビールまつり 毎年6月に名取駅に隣接するサッポロビール仙台工場で行われていたお祭り(2010年現在再開されていない)。工場を開放し、見学や各種イベント等がある。ビールの無料試飲あり。


§文化財
名取市文化財が豊富である。国および宮城県指定の文化財は以下のとおり。
雷神山古墳(らいじんやまこふん) 東北最大級の前方後円墳で、4世紀末 - 5世紀初頭にかけて作られたものと考えられる。国の記念物(史跡)に指定され、史跡公園として整備されている。
飯野坂古墳群 国の記念物(史跡)に指定。前方後方墳5基と方墳2基からなる。
旧中澤家住宅 国の重要文化財に指定。江戸時代の農家。十三塚公園に移築されている。
洞口家住宅 国の重要文化財に指定。江戸時代の農家。農家レストランとして利用されている。
熊野那智神社 懸仏(かけぼとけ)・銅鏡が国の重要文化財および県の有形文化財に指定されている(国指定41点、県指定114点)。
熊野新宮寺 所蔵の一切経(2,568巻)が国の重要文化財に指定。
熊野神社 本殿は県指定の有形文化財。熊野堂神楽、熊野堂舞楽が県指定の無形民俗文化財
道祖神神楽 県指定の無形民俗文化財

§名産・特産品、お土産
笹かまぼこ
ビーテラ 市内のビール工場のビール酵母を使ったカステラ。ビールの香りがする。
焼き鰈 その昔、閖上で採れた鰈に塩をふって焼き、日持ちのする状態にして仙台方面へ出荷したという。

§出身有名人
相澤一成 - 俳優
吉川団十郎 - シンガーソングライター、陶芸家、ラジオパーソナリティ
星孝典 - 野球選手
佐々木主浩 - 野球解説者、元野球選手
柩 - ミュージシャン(ナイトメア)
伊藤真一 - レーシングライダー
葛岡碧 - モデル
姫宮なぎさ - タレント
真山明大 - 俳優
橋浦方人 - 映画監督
荒川秀之助 - 元 競輪選手
柚木亜里紗 - 女優、ローカルタレント