杜の都ふるさと便 

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東日本大震災などの大地震が蔵王山の噴火を誘発?研究者は関係性を無視できないと

地震蔵王山の噴火誘発?数年内に連動か
 
 火口周辺警報が出た宮城、山形県境の蔵王山蔵王連峰)をめぐり、東日本大震災との関連を指摘する声が上がっている。世界では巨大地震から数年以内に近くの火山が噴火している。一方で「日本列島全体が不安定期のただ中にあるのではないか」との指摘もある。

 

 1950年以降に世界各地で発生したマグニチュード(M)9.0前後の巨大地震と火山噴火の相関関係は、多くの研究者が「まだ科学的に証明されていない」と前置きしながらも「関係性を無視できない」と口にする。


 東北大地震・噴火予知研究観測センターの三浦哲教授(地球物理学)は「巨大地震と火山噴火がかなり連動しているのは、歴史的事実として分かっている」と断言する。


 巨大地震が噴火を誘発するメカニズムは(1)強い震動でマグマが停滞する「マグマだまり」周辺の圧力が低下(2)マグマに溶けている二酸化炭素が気化(3)密度の低くなったマグマが上昇-との経過をたどり、噴火に至るという説が有力だ。


 「マグマに含まれる二酸化炭素の量は多くない。二酸化炭素の発泡がきっかけでマグマが上昇する場合、マグマだまりが地球の深い場所にあれば、上昇して噴火するまで数年かかる」


 地震発生から噴火までの期間に幅がある理由を、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(マグマ学)は、こう説明する。
 昨年9月に噴火した御嶽山(長野県、岐阜県)も東日本大震災と関連があるのだろうか。


 武蔵野学院大(埼玉県)の島村英紀特任教授(地球物理学)は「世界の状況を見る限りでは、巨大地震後の火山噴火は大規模になるようだ。御嶽山は被害こそ大きかったが噴火規模は小さかった」と否定的だ。


 巨大地震と火山噴火の関連性とは別に藤井会長は、1990年以降に起きた阪神大震災新潟中越地震などをひとくくりに捉え、貞観地震(869年)などの大規模地震が頻発した「9世紀の状況に似ている」と指摘。「日本列島全体が不安定な状態で、火山活動も活発化している可能性がある」と話す。

 

★ 蔵王連峰(ざおうれんぽう)

 蔵王連峰(ざおうれんぽう)は、東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈において、宮城県山形県の両県南部の県境に位置する連峰である。主峰は山形県側に位置する熊野岳(1,841m)。

玄武岩安山岩成層火山群の活火山であり、常時観測対象の47火山[1]に含まれる。火口湖の御釜や噴気口が見られ(いずれも宮城県側)、火山の恩恵である温泉が両県の裾野に数多く存在し、スキー場も多く設置されている。両県における主要観光地の1つ。

 

噴火活動

歴史

約100万年から70万年前には海底火山であったと考えられ、玄武岩質マグマの活動が水中で起こった。その後の30万年間ほどは休止期だった。

約40万年から10万年前には安山岩質の溶岩流を伴う活動に変化し、現在の山容の骨格となる山体の上部を成す熊野岳、刈田岳などを形成した。約7万年前には30億m3の大規模な山体崩壊を起こし酢川泥流を生じた。

約3万年前に山頂部に直径2km程度のカルデラを形成し、同時に爆発的な活動を伴った様式に変わり現在まで続いている。五色岳は約3万年前以降の活動で生じたカルデラの中に生じた後カルデラ火砕丘で、火口湖の御釜は約2000年前から活動を続けている。被害を伴う噴火は御釜の内外で発生し火山泥流を発生することが多い。

約3万年前に始まり現在まで継続する活動期は、約2万年前まで、約8000年から3000年前、約2000年前以降に3分される。約8000年から3000年前には休止期を挟みながら107mm3程度の噴出量のマグマ噴火が断続した。約2000年前以降の噴火は、規模は106~107 mm3程度と以前の活動期よりも規模がやや小さいが、頻度は以前より多い。

 

有史以降の年表
当該火山の歴史文献に残る最も古い噴火記録は、吾妻鑑に記されている1230年の噴火である。14世紀から17世紀にかけての記録は無いが、活動が全くなかったとは考えにくいとする研究者もいる。

 

773年(宝亀4年) 噴火 噴火場所は刈田岳?
8~13世紀のいずれか 中規模:水蒸気噴火?→マグマ噴火 火砕物降下。噴火場所は五色岳。複数回噴火。
1183年(寿永2年) 噴火 噴火場所は五色岳(御釜)。
1227年(安貞元年) 噴火 火砕物降下。
1230年(寛喜2年) 噴火 火砕物降下。噴石により人畜に被害多数。
1331-1333年(元弘元-元弘3年) 噴煙? 詳細不明。
1350年頃(観応年間) 噴煙? 詳細不明。
1620年(元和6年)、1622年(元和8年)、1623-24年(元和9年~寛永元年) 噴火、火砕物降下。鳴動、噴石、降灰。
1630年(寛永7年)、1641年(寛永18年)、1668年(寛文8年)、1669年(寛文9年)、1670年(寛文10年)に噴火。
1694年(元禄7年) 5月29日 中規模:水蒸気噴火?噴火場所は五色岳(御釜)?神社焼失。8月30日地震、河川毒水化、川魚死ぬ。火山泥流。1625-1694年の活動で御釜が形成された。
1794年(寛政6年) 水蒸気噴火。火砕物降下。噴火場所は五色岳(御釜南東に9つの火口生成)。
1796年(寛政8年)、1804年(文化元年)、1806年(文化3年)、1809年(文化6年)、1821年(文政3年)、1822年(文政4年)、1830年(天保元年)、1831年(天保2年)、1833年(天保4年)に噴火。1809,1831-1833 は火山泥流を生じた。
1867年(慶応3年) 水蒸気噴火?。噴火場所は五色岳(御釜)?鳴動、御釜沸騰、硫黄混じりの泥水が増水し、洪水を起こし死者3名。
1873年(明治6年) 1894年(明治27年)に噴火。
1894年-1895年(明治28年) 小規模:水蒸気噴火。火山泥流、火砕物降下 噴火場所は五色岳(御釜)。2月15日に爆発し、鳴動、白煙。御釜沸騰し、川魚被害。2月19日、3月22日、8月22日、9月27~28日にも噴火。
1896年(明治29年) 3月8日、噴煙。8月、御釜にて水蒸気上昇。9月1日、御釜の水氾濫。
1897年(明治30年) 1月14日 噴煙、鳴動。
1918年(大正7年) 御釜沸騰。
1940年(昭和15年) 4月16日 小規模:水蒸気噴火。火砕物降下。噴火場所は御釜北東鳥地獄。新噴気孔生成。

以降は、顕著な火砕物降下を伴う活動はなくなり噴気、鳴動群発地震火山性微動低周波地震、が断続的に続いている。


2015年(平成27年) 4月13日 仙台管区気象台火山性地震が増えていることから噴火予報を「平常」から「火口周辺警報(火口周辺危険)」に引き上げた。

防災対策
24時間常時観測対象火山であるため、気象庁により坊平に地震計、空震計、傾斜計、GNSS観測機器を上山金谷と遠刈田温泉に望遠カメラが設置されている。また、宮城県山形県により、噴火と御釜からの火山泥流、降灰後の土石流などの発生を想定し防災ハザードマップが作成されている。