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JR東日本は気仙沼線と大船渡線の鉄路復旧を断念し、バス高速輸送システム(BRT)を存続

JR東、気仙沼、大船渡線 鉄路復旧断念
 
 東日本大震災で被災したJR気仙沼線と大船渡線の復旧方針をめぐり、JR東日本が鉄路復旧を断念し、バス高速輸送システム(BRT)を存続させる方針を固めたことが20日、分かった。国土交通省で24日に開かれる沿線自治体首長会議の第2回会合で提案する見通し。
 関係者によると、JR東と国交省の担当者が16日、両県の沿線自治体を訪問。今後の会議の進め方などについて協議した。JR東はBRTについて存続を前提に、便数の増加や路線の拡充といった利便性を高める姿勢を強調。鉄路復旧の考えは示さなかった。
 6月にあった首長会議の初会合で、JR東は両線の復旧に掛かる費用が計1100億円に上るため、全額負担は困難との考えを表明。震災前から両線の利用が低迷しており、鉄路復旧に消極的な姿勢を示した。
 首長側は「次回会合までに方向性を示してほしい」とJR東に要望していた。
 首長会議は気仙沼市、登米市、宮城県南三陸町、大船渡市、陸前高田市の沿線5市町の首長と宮城、岩手両県、国、JR東で構成する。


★バス・ラピッド・トランジット

バス・ラピッド・トランジット(英: bus rapid transit, BRT)とは、バスを基盤とした大量輸送システムである。日本語ではバス高速輸送システム(バスこうそくゆそうシステム)とも呼ばれる。真のBRTシステムは、システムの品質向上及び遅延防止のための特殊なデザイン、サービス、設備を備える。BRT導入を検討する場合、バスの運行経路の重要箇所では交通渋滞を避けるため、バスレーンのような交通の優先権を十分に用いてバスは運行すべきである。さらに、真のBRTシステムには以下の要素の大部分が備わる。

道路中央における配列 (典型的な歩道の縁石側での遅延防止のため)
駅での車外料金徴収 (運転手への料金支払いに関連する乗降時の遅延を減らすため)
バスの床高に合う駅のプラットフォームの高さ (段差に起因する乗降時の遅延を減らすため)
交差点でのバスの優先権 (交差点の信号による遅延防止のため)

世界初のBRTシステムは、1974年開業のブラジル・クリティーバの統合輸送ネットワーク(RIT, Rede Integrada de Transporte)である。同システムは、2000年開業のコロンビア・ボゴタのトランスミレニオ(英語版)(TransMilenio)を例として、ブラジル及び世界中の多くの類似システムに影響を与えた。2014年10月時点で世界186都市でBRTが運行され、路線の総延長距離は4,757kmに達する[1]。世界の1日当たりのBRT推定乗降客数は約3,170万人とされ、ブラジルが33都市で運行と主導しているラテンアメリカでは、世界最多の60路線が存在し、推定乗降客数は約1,970万人である[1]。

2011年及び2013年、BRTシステムには多くの差異及び明白な特徴が存在するため、交通開発政策研究所(英語版)はBRTとしての資格を有するシステムにはどのような特徴を備えるべきかという最低限の定義を設定し、既存のシステムを評価するBRTスタンダード(英語版)を創設した

主な特徴

BRTシステムは、通常以下の特徴の大部分を有する。

バス専用車線

バス専用車線を導入した場合、目的地までの所要時間が短縮され、混合交通での渋滞による遅延が回避可能である。分離優先道路を導入する場合、高架道路、地下道路、トンネル、鉄道路線の廃線跡を利用可能である。トランジットモール又は「バス・ストリート」は、中心市街地にも導入可能である。

バス専用道路

車道の中央又はバス専用道路でバスを運行した場合、乗用車やトラックが、停車、一時停止、方向転換し、交通量の多い歩道の縁石側からバスを離すことが可能である。

車外運賃徴収

バス内での料金支払いの代わりに駅での料金支払いを行うことにより、バス内での乗客の料金支払いに起因する遅延を防止可能である。

交差点での待遇

バス専用車線を横断する方向転換を禁止することにより、バスの遅延は大いに減少する。バス車両優先システムを導入した場合、通常の順序と比較し、バスの進行方向での青信号の時間が拡大し、赤信号の時間が縮小することにより遅延が減少するため、信号交差点に導入されることが多い。方向転換の禁止は、交差点を通過するバスの移動に最も重要な方策になり得る。

乗降口の高さ

駅のプラットフォームの高さをバスの床高に合わせることにより、乗降が迅速で容易になり、車いす、体の不自由な乗客、ベビーカーの利用が十分容易になり、遅延を最小限に抑えることが可能である。

高床バスの床高に合わせた高床式プラットフォームを導入した場合、プラットフォームの外側での停車及び高床式プラットフォームでの通常のバスの停車が困難になるため、BRTの停車は他のバスの停車とは完全に分離する必要がある。鉄道車両とは対照的に、バス及びプラットフォームの間隙の高い危険性もまた存在する。

ドアでの段差のない低床バスは人気があり、増加傾向にある。低床バスは容易な乗降及び他のバスと互換性のある停車が可能である。

追加設備

高頻度全日サービス

大容量車両

二連節バスのような大容量車両は、乗客の乗降を迅速化するため、通常複数のドアが用いられる。ガイドウェイバスもまた用いられ得る。円滑な乗車には先進的なパワートレイン制御(英語版)が用いられ得る。

上質な駅
BRTシステムは、魅力的なガラス製の引き戸、職員が配置された切符売り場、案内所、その他前記の標準設備以上のものを含み得る密閉型の駅において、通常かなり多額の投資を要する特徴がある。

乗客の乗降を迅速化するため及び体の不自由な乗客の利便性向上のため、BRTシステムには、低床バス又は高床式プラットフォームのいずれかを用いた高低差のない乗降口や、複数のドアが用いられることが多い。特に利用客の多い駅においては、地下鉄のシステムと同じような方法で、車両乗車時ではなく「駅」への入場時での切符確認も一般的である。

優れたブランド又はアイデンティティー
ヴィヴァ・ラピッド・トランジット(英語版)、メトロポリタン・エリア・エクスプレス (ラスベガス)(英語版)、トランスミレニオ(英語版)、Metropolitano(英語版)、Select(英語版)を例として、バスだけでなく停留所及び駅にもマークを付している。

固有かつ特色を示すアイデンティティーにより、自動車運転の代替案としてのBRTの魅力を高められる。大都市は通常大規模なバス路線網を有する。全てのバス路線を示す路線図は理解し難くなり得るため、乗客が低頻度のバスを待つ原因となる。特有のブランド及び分離した路線図を用いり、主要な高頻度のバス路線に数字でブランド設定を行うことにより、主要路線網がより理解しやすくなる。

各地のBRT


BRTスタンダードによる金賞を受賞したBRT一覧

都市 BRTシステム

広州市 広州市バス・ラピッド・トランジット
 (中山路)
ボゴタ トランスミレニオ
(Americas, Calle 80, Calle 26,
 NQS (Norte-Quito-Sur), SUBA, El Dorado)
クリチバ Curitiba BRT
 (Linha Verde)
リオデジャネイロ TransOeste
リマ Metropolitano
グアダラハラ Macrobús
メデジン Metroplús

日本においてBRTと呼ばれることがある交通システム
日本国内でも、バス専用の走行空間を有する輸送システムや、運行車両に連節バスを用いた一般バス路線が各地に存在している。定時性確保かつ大量輸送実現の指向に基づき、近年、それらをBRTと呼ぶことが日本では好まれる動きがある。

ガイドウェイバス


名古屋ガイドウェイバス志段味線:大曽根駅 - 小幡緑地駅間にガイドウェイバス専用通路を設置。

バス専用道路を運行する路線
白棚線(JRバス関東)
かしてつバス(関鉄グリーンバス):鹿島鉄道線の廃線跡を利用。
岡崎市内線(名鉄バス):名鉄岡崎市内線の廃線跡を転用。
ひたちBRT(日立電鉄交通サービス):日立電鉄線の廃線路敷を利用。
気仙沼線(東日本旅客鉄道):東日本大震災の不通区間の線路敷を利用。
大船渡線(東日本旅客鉄道):東日本大震災の不通区間の線路敷を利用。

一般道上のバスレーンを運行する路線

基幹バス(名古屋市):2号系統では一般道の中央部に専用レーンや停留所を設置し、交差点ではバス優先信号を使用。

連節バス


岐阜市:市の施策の一環として、市内の幹線バス路線に連節車両を導入し、輸送効率を向上。

計画中の路線
新潟市:現在導入されているにいがた基幹バスを高度化して、新潟駅 - 白山駅 - 青山間で運行する計画がある。

東京都:東京五輪・パラリンピックの開催に向け東京駅周辺や銀座、虎ノ門などを発着点に、環状第2号線を経由して、臨海部へ結ぶ計画がある。
福岡市:博多、天神、ウォーターフロントの3拠点を巡回する環状線を導入する計画がある。

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