宮城県亘理郡山元町坂元中の1年生28人が9日仮設住宅で清掃奉仕
山元町坂元中で仮設住宅を清掃奉仕
山元町坂元中(生徒77人)の1年生28人が9日、東日本大震災の被災者が暮らす町内2カ所の仮設住宅で清掃奉仕した。2012年から続いた活動は、住民の減少で今回が最後となる。
生徒は仮設内の窓ふきやごみ拾いなどに汗を流した。このうち、旧坂中跡地仮設住宅では男女14人が4グループに分かれ、雑巾で窓を拭いたり道路をほうきで掃いたりしながら、応対した住民と交流を深めた。
80戸ある旧坂中仮設は、住民の生活再建に伴う転出で、入居は30世帯ほどに減った。同仮設で暮らす横山優斗君(12)は「被災後に生活できていることへの感謝を込めてきれいにした。今後はお年寄りと話をするなど違う形で支えたい」と話した。
同校では震災後、歴代の1年生が年1、2回のペースで清掃奉仕に携わった。自治会長の千尋茂夫さん(73)は「活動する生徒らの若い声が響き、高齢者が多い住民らは元気をもらった」とこれまでの取り組みに感謝した。
★山元町立坂元中学校
(1)昭和25年5月に落成した木造校舎に別れを告げ〃現在地に平成7年2月に校舎が新築され〃自然環境に恵まれた中で生徒は学習に励んでいる。
また〃社会教育施設として十分配慮された地域開放型の学校である。新校舎への感謝の気持ちを込め地域への開放の行事を推進しているところである。
(2)生徒は明るく素直で〃自主的な態度や奉仕的態度も育ちつつある。学習に取り組む態度もまじめだが〃基礎学力の定着が今後の課題である。部活動には意欲的に取り組んでいる。
宮城県の最南端に位越し〃南は福島県〃西は伊具郡に接する〃阿武隈山地、太平洋に面する地域である。
りんごやイチゴの果樹栽培やホッキ貝・鮭を中心とする漁業が盛んであったが〃東日本大震災による被害が大きく〃交通網の整備も進んでいないため、地域の不安は大きい。学区の住民は、本校の教育に対し〃関心を持ち〃協力的である。学校と地域が一体となって子どもを育てるという意識が
浸透している。
山元町立坂元中学校
〒989-2111
住所 宮城県亘理郡山元町
坂元字山作1