杜の都ふるさと便 

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「仙台平」に熱視線 羽生結弦選手が国民栄誉賞授与式で着用し、製造元や百貨店に問い合わせ多数

「仙台平」に熱視線 羽生結弦選手が国民栄誉賞授与式で着用し、製造元や百貨店に問い合わせ多数


【羽生結弦】羽生結弦選手が国民栄誉賞授与式で紋付き羽織袴のいでたちで臨んだことは多方面に波紋 「仙台平」にも熱視線で製造元や百貨店に問い合わせ多数


平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪2連覇を達成した羽生結弦選手(23)=仙台市出身、東北高出=が、国民栄誉賞授与式ではかま姿を披露したのがきっかけで仙台伝統の絹織物「仙台平(ひら)」に改めて注目が集まっている。

製造元や百貨店には財布や名刺入れなど、仙台平の問い合わせが相次いでいる。

 仙台平は仙台藩4代藩主伊達綱村の時代に作られ始め、はかまの最高品とされる。現在は合資会社「仙台平」(太白区)だけが製造している。同社代表で技術伝承者の甲田綏郎(よしお)さん(89)は2002年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

 2日にあった授与式で羽生選手が着たはかま、帯は甲田さんが手掛けた。同社によると、6月上旬に受賞決定を知った甲田さんが仙台市を通して「仙台を代表する羽生選手に立派な装いで臨んでほしい」と打診。夏の正装の生地で仕立てたはかまを贈った。

 

 同社や百貨店などでは既に「ユヅ効果」が出つつある。同社のホームページの閲覧数は授与式直後から急増。「はかまと同じ柄の小物はないか」などの問い合わせが多数あった。藤崎(青葉区)では2万7000円の財布や1万円近い風呂敷が売れたという。

 テレビなどで授与式の様子を見たという甲田さんは「スマートに着こなしてくれた」と感激。「羽生選手が『仙台平をはいていて快適』と話した。仙台平の特長が評価されてうれしい」と語った。

 いい宣伝をしてもらったと喜んでいた。

このことをきっかけに再び東日本大震災の復興再生につながって欲しいものです。

 

河北新報より一部抜粋&加筆

 

★仙台平について
仙台平(せんだいひら)は、日本の宮城県仙台市で作られる絹織物である。江戸時代から明治時代にかけて袴地の最高級品として知られたが、袴の需要減少とともに生産量が少なくなり、現在製造するのは合資会社仙台平だけである。重要無形文化財(2002年7月8日指定、指定名称「精好仙台平」

 

概要
非常に堅牢な生地であり皺がつきにくく、絹独特の光沢と感触の良さが特徴的。多くは灰色系統の縞模様のもの。
一説に、17世紀後半から18世紀初頭にかけて仙台藩のお抱え織物師であった小松弥右衛門という職人が考案したものと言う。
現在、「合資会社仙台平」(宮城県仙台市太白区根岸町15-5)のみが製造しており、「仙台平」は同社の商号および商標ともなっている。
特徴
経糸は練糸、緯糸は撚りを掛けない生糸か半練糸で織る。その際、緯糸を水で濡らして二度打ちし生地の密度を高くする。特に堅牢なものでは、経糸緯糸をともに水で濡らして四度、五度と打ち込む。
その中でも特に地質が堅いのが、精好仙台平と呼ばれる精好織(特に上質の練糸を用いた平織り)の仙台平である。

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