杜の都ふるさと便 

東日本大震災の復興・再生を祈願してみちのく&杜の都のニュースや話題等お伝えしています。

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新緑の杜の都で「仙台・青葉まつり」と仙台青葉能 5月16日

■新緑の杜の都で「仙台・青葉まつり」 4000人のすずめ踊りと山鉾巡行 

新緑の杜の都で「仙台・青葉まつり」 4000人のすずめ踊りと山鉾巡行
新緑まぶしいケヤキ通りの下をすずめ踊りを先導に山鉾が練り歩く「仙台・青葉まつり」。


伊達家18代当主を先頭とした「時代絵巻巡行」

  江戸時代の仙台東照宮の祭礼「仙臺(せんだい)祭」をルーツとし、明治に伊達政宗公を祭る青葉神社の祭礼として始まった「青葉まつり」に由来する同祭。昭和40年代後半に交通事情などから一度途絶えたが、「仙台に春の祭りが欲しい」と願う市民の思いから、政宗公没後350年の1985(昭和60)年に「市民がつくる市民の祭り」として復活した。

  31回目となる今年のテーマは、「新たな飛翔へ 伊達の粋」。「これまで積み重ねてきた歴史を生かし、仙台市民が一丸となって未来に向けた新たな出発の祭りを行う。伊達文化の美や荘厳さ、躍動感を『伊達の粋』として、より一層まつりに反映していく」。

  「宵まつり」(16日)では、定禅寺通・中央通・勾当台公園・市民広場・仙台駅前などを会場に、過去最多となる140祭連・約4000人が「仙臺すずめ踊り」を披露。19時からは「仙台木遣(や)り」を先導に、ちょうちんをともした3基の山鉾(やまぼこ)が定禅寺通を練り歩く「復興祈願山鉾」の夜間巡行を行う。

  「本まつり」(17日)では、一番町から青葉通、東二番丁、定禅寺通にかけて「時代絵巻巡行」が行われ、伊達家18代当主・伊達泰宗さん率いる武者行列を先陣に、青葉神社のみこし渡御や11基の山鉾巡行、約2100人のすずめ踊りの大流しなどが壮大な時代絵巻を展開。今年は、政宗公の長男・秀宗公が開いた宇和島藩(現・愛媛県宇和島市)が開府400年を迎えることから、歴史姉妹都市である宇和島市から秀宗公役と家臣役が参加し、時代絵巻に華を添える。

  勾当台公園や市民広場を会場に参加型イベントも用意。勾当台公園に江戸時代の街並みを再現した「伊達縁」では、伝統工芸職人による匠(たくみ)の技を見て体験できる「青葉職人屋台」や、お笑いや落語が楽しめる「青葉寄席」、見世物小屋、記念写真屋、茶屋、居酒屋、お化け屋敷などを展開。市民広場の「杜の市」では、「旬の食材を自分で調理し振る舞うのがおもてなしの心」とし、美食家でもあったとされる政宗公にちなみ、「宮城のうまいもの」の販売を行う。

  関係者は「杜の都の新緑がまぶしい、仙台がもっとも美しい緑に包まれる季節に行われる仙台・青葉まつり。見て、体験して、食べて、参加の形はさまざま。ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。

  開催時間は16日=10時~21時、17日=9時~19時。


■平安の恋物語気高く 仙台青葉能 


 第18回仙台青葉能(仙台青葉能の会、仙台市市民文化事業団、河北新報社主催)が16日、仙台市青葉区の電力ホールであった。喜多流の「小塩(おしお)」「鵺(ぬえ)」、和泉流狂言の「柑子(こうじ)」が上演され、能楽愛好者約950人が洗練された古典の舞台を楽しんだ。

 「小塩」は平安時代の歌人在原業平の霊が月下の桜の陰で恋物語を舞う演目。人間国宝の能楽師友枝昭世さんが伊勢物語のみやびやかな世界を気高く表した。
 「鵺」は武将源頼政に退治された妖怪の物語で、能楽師佐々木多門さんが鵺の魂の救済を表現。「柑子」は人間国宝の狂言師野村万作さんが、ミカンの一種の柑子を主人に無断で食べてしまった太郎冠者の滑稽な立ち振る舞いを演じた。

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