杜の都ふるさと便 

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石巻市で子育てパパ育成事業に着手 出生率低下や東日本大震災後の人口流出

石巻で子育てパパ育成事業
 

 出生率低下や東日本大震災後の人口流出を受け、少子化対策に取り組む石巻市は本年度、若者が結婚や子育てのしやすい環境づくりに乗り出す。手始めに男性の育児参加の必要性を啓発する「子育てパパ育成事業」に着手した。

 今月6日には石巻信用金庫で、独身や子育て中の男性職員ら51人を対象に講習会を開いた。

 宮城大看護学部の塩野悦子教授が助産師の経験を踏まえて講演。出産前後の女性は情緒不安定になりやすいと指摘し、「男性が思いやりを持って話を聞いてあげることが負担軽減につながる」と強調した。

 また「男性は女性と比べて親になる実感を持ちにくい。子どもを持つ知人に話を聞いたり、病院の両親クラスに参加したりする準備が必要だ」と語った。

 講習会では、独身男性が妊婦のおなかの重さなどを疑似体験できるジャケットの試着や、出産体験を演じる寸劇などもあった。

 石巻信金のTさん(20)は「育児は女性のものというイメージが強かったが、男性の協力が大切だと思った。相手のことを考え、互いに支えあっていければいい」と話した。

 子育てパパ育成事業は、若手主体の市職員でつくる少子化対策プロジェクトチームが3月に亀山紘市長に提案した8事業のうちの一つ。
市は今後、中学生向けのプレママ・プレパパ教室や、市内在住の男性農家と市内外の女性による婚活イベントなどを展開する。

 市復興政策部の近藤順一次長は「子育てしやすい街を目指し、継続して施策を打ち出す。市外からの移住も呼び込み、人口減少を食い止めたい」と話す。

■石巻市、子育てサイト開設へ 見やすく情報集約
  
 石巻市は子育て世代への情報発信を強化するため、インターネットの専用サイト「子育てタウン」を開設する。市のホームページに掲載していた妊娠、出産、育児に関する情報を集約して一覧化し市民の利便性を向上させる。早ければ6月にも運用を始める。


 子育てタウンは、アスコエパートナーズ(東京)が開発した子育てポータルサイト。4月末現在で全国の88市区が利用しており、県内では仙台市が昨年4月に「仙台市ママフレ」という名前でサイトを開設した。
 本年度始まった「子ども・子育て支援制度」の解説や乳幼児の健康管理法の特集などの記事が読めるほか、担当部署ごとに分かれていた届け出や母子の健康診査、金銭面での支援といったサービスを分野ごとに見やすくまとめた。


 石巻市に同社から打診があり、市は情報を必要とする市民が見付けやすくなるとして採用を決めた。スマートフォン向けサイトの開設や、子育て支援に携わる民間団体の情報の掲示も計画している。


 市子育て支援課の道家由美子課長は「情報提供体制の改善を手始めに、子育てのしやすい環境づくりを進めていきたい」と話す。


■石巻市、人口15万割れ 復興に影響も
  
 宮城県内第2の都市・石巻市の人口が15万を割り込んだ。住民基本台帳によると、11月末現在で14万9972人。多くの市民が犠牲になった東日本大震災で1年間に約1万人減少し、その後も人口流出が続く。復興まちづくりへの影響も懸念され、市は対策に乗り出している。
 人口のピークは、1市6町で合併した2005年4月の17万1107人。以後、毎年平均で1600人減少し、震災直前の11年2月は16万2822人だった。
 ほぼ1年後の12年3月は15万2025人。震災で3176人が死亡し、425人が行方不明になった。被災により住まいや仕事を求め、他自治体に転出した市民も多いとみられる。
 震災後の3年9カ月で減少が目立つのは、被害が大きかった沿岸部。牡鹿、北上両地区は1000人以上減り、雄勝は半減した。一方で内陸部の河南地区や商業施設などが集積する蛇田地区は流入が続き、ともに約2000人増えた。
 少子高齢化も顕著に進行している。出生数は05年度の1227人が、13年度に1054人まで落ち込んだ。14年11月末現在で15歳未満の割合は11.7%で、65歳以上は29.1%に達した。
 市は子どもを産み育てる環境を整えるため、若手職員を中心とした少子化対策プロジェクトチームを設置。仕事や教育の場がある仙台圏との時間的距離を縮め、定住できる地域づくりに力を入れている。
 市復興政策部の担当者は「人口減少は重く受け止めている。居住環境整備や産業振興、防災などに重点を置き、若い人が魅力を感じる施策を打ち出していく」と語った。

 

★石巻市
石巻市(いしのまきし)は、宮城県東部に位置する、県内第二の人口を擁する市。
 
面積
554.50km²
 

総人口
146,084人
 (推計人口、2015年5月1日)

人口密度
263人/km²

概要

広域合併により、市域は北上川下流の仙台平野(石巻平野)から、女川町を除く三陸海岸南端(牡鹿半島)一帯まで広がった。旧北上川河口に中心部を持ち、石巻都市圏の人口は約21万人(2000年国勢調査時点)、世帯数は59,065世帯である(2006年(平成18年)3月末)。

金華山沖(三陸沖)では、黒潮(暖流)と親潮(寒流)がぶつかるため世界三大漁場の1つとなっており、漁場に近い本市は全国でも有数の水産都市となっている。市内の万石浦でカキの養殖法が開発され、世界中に広がった。

2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)による津波で旧北上川河口から逆流した水で旧市街地全域が、また、新北上川(追波川)河口から流域部が広域水没または浸水。また石巻工業港以東の石巻湾から太平洋(外洋)側までの沿岸部の、旧雄勝町・河北町・北上町及び旧・牡鹿町(牡鹿半島)町域を含む各浜が壊滅的な被害を受ける。

観光

博物館・テーマパーク

石巻文化センター
石ノ森萬画館
おしかホエールランド かつては和歌山県太地町と並び、旧牡鹿町鮎川は捕鯨で全国的に有名だった。捕鯨船第十六利丸が保存されている。
宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファンパーク):サン・フアン・バウティスタ号復元船
雄勝硯伝統産業会館
宝ヶ峯縄文記念館
北上川・運河交流館 設計:隈研吾
丸寿美術館(かんけい丸本店)

歴史的建造物・史跡

石井閘門(国の重要文化財) 明治13年竣工北上運河(→貞山運河)の旧北上川入り口に建造された日本最古の煉瓦閘門
石巻ハリストス正教会の聖使徒イオアン会堂 - 現存するものとしては日本最古の木造教会建築。
志賀直哉生家←東日本大震災で津波による被害を受け平成24年2月末に解体された。
月浦(つきのうら) 支倉常長らの慶長遣欧使節出帆の地
沼津貝塚
布施辰治顕彰碑(蛇田「あけぼの南公園」)

景勝地・レジャー

県立自然公園 旭山
おしか御番所公園
神割崎
石巻市総合運動公園
金華山(霊場・シカ)
上品山
にっこりサンパーク
田代島(マンガアイランド・ネコの島)

日和山公園
巻石(住吉公園) 市名の由来になったと云われている[要出典]
牧山市民の森・牧山あやめ園
こもれびの降る丘 遊楽館
渡波海水浴場
釣石神社

祭り・イベント

名振のおめつき(旧雄勝町・1月)
サン・ファン祭り(渡波・5月)
石巻川開き祭り(旧市内・8月)
石巻かほく杯ヨットレース

サマーフェスタ・イン・かほく(旧河北町・8月)
いしのまき大漁まつり(魚市場・10月)
和渕互市(旧河南町・12月)

 


伝統芸能
雄勝法印神楽(重要無形民俗文化財)
鹿嶋ばやし

名産

石巻焼きそば
笹かまぼこ
たらこ(石巻はたらこの生産が日本一である。)
べっこうシジミ(旧河北町)
雄勝石(硯、屋根材などの天然スレート用は玄昌石と呼ばれる)(旧雄勝町)

稲井石(墓石・記念碑用)(稲井)
ササニシキアイス(旧河南町)
からし巻き(旧河南町)

 

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