仙台市、高齢者の新型コロナウイルスワクチン個別接種31日開始 予約17日から
◆仙台市、高齢者の個別接種31日開始 予約17日から 2021年05月11日
仙台市役所
仙台市は11日、65歳以上の一般高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種のうち、かかりつけ医による個別接種を31日に開始すると発表した。市内420カ所の医療機関で17日から順次、予約を受け付ける。市民センターなどでの集団接種は実施体制を見直しており、今週中に予約や接種の開始日などを公表する。
市によると、個別接種を実施する医療機関の一覧や予約受け付けの詳細は、11日中に市のホームページに掲載する。集団接種の実施体制を含めた案内冊子も作り、全世帯に配布する。新聞広告なども活用する。
予約方法や受付時間などは医療機関ごとに異なる。接種できる人を限定している場合もある。かかりつけ医を持たない高齢者には、コールセンターで最寄りの実施医療機関を紹介する。
一方、集団接種は会場を予定の22カ所から増やす方針。大規模会場の開設も検討している。5月中の予約、接種開始も視野に入れるが、調整に時間を要している。
予約はコールセンターと特設サイトで受け付ける方向。大崎市など他自治体で申し込みのアクセスが集中してトラブルが発生したことも踏まえ、年代ごとに受付開始日を変えるなどの対策も検討している。
市内の高齢者は約27万人で、このうち高齢者施設に入所する約1万6000人には4月20日から先行接種している。市は全高齢者への接種を7月末までに完了させるとした。
郡和子市長は定例記者会見で「『N501Y』変異株の検出が急増している。次に大きな波が来れば経験のない状況になる。まずはリスクの高い高齢者に早期にワクチンを受けてもらうことが重要だ」と語った。
◆新型コロナ 宮城で33人感染、うち仙台16人、登米3人 N501Y変異株12人
2021年05月11日 16:28
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)
宮城県と仙台市は11日、10歳未満から80代の計33人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市は患者12人から感染力が強いとされる「N501Y」の変異株が検出されたと明らかにした。この変異株の感染者は県内で167人となった。
市町村別の内訳は仙台市が16人、登米市3人、名取市と多賀城市、大崎市、蔵王町、利府町が各2人、石巻市と塩釜市、角田市、東松島市が各1人。
年代別の内訳は10歳未満1人、10代1人、20代5人、30代5人、40代8人、50代3人、60代6人、70代2人、80代2人。
県内で感染が確認されたのは計8386人(仙台市内は計5267人)となった。午後3時時点の療養中の患者は383人で、うち115人が入院している。これまでの死者は計74人。