杜の都ふるさと便 

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気仙沼市の気仙沼漁港に14日、カツオ一本釣り船が今年初めて入港

20年連続で生鮮カツオ水揚げ日本一を誇る気仙沼市気仙沼漁港に14日、カツオ一本釣り船が今年初めて入港した。
 
 午前9時すぎ、三重県志摩市の第27源吉丸(149トン)が入港。千葉県銚子沖で捕れたカツオ17トンを船員が1匹ずつ手作業で水揚げした。山本漁労長(39)は「これから続々と気仙沼に水揚げされる。おいしいカツオを食べてほしい」と話した。
 
2016年の魚市場の生鮮カツオ水揚げ量は、一本釣りと巻き網合わせて1万9422トン。そのうち7割を一本釣り船が占めた。
 
★カツオとは
カツオ(鰹、松魚、堅魚、英: skipjack tuna学名 Katsuwonus pelamis )は、スズキ目・サバ科に属する魚の一種。暖海・外洋性の大型肉食魚で、1属1種(カツオ属 Katsuwonus)を構成する。
 
刺身やたたきなどで食用にする他、鰹節の原料でもあり、日本の魚食文化とは古くから密接な関係がある。また、鰹の漁が盛んな地域では郷土料理として鰹料理が多い。
地方名やマナガツオ・ソウダガツオやハガツオとの判別名としてホンガツオ、マガツオ(各地)コヤツ、ビンゴ(仙台 : 若魚)ヤタ(仙台 : 成魚)サツウ(小名浜)マンダラ(北陸)スジガツオ(和歌山・高知)などがある。
 
全世界の熱帯・温帯海域に広く分布する。日本では太平洋側に多く、日本海側では稀である。摂氏19 - 23度程度の暖かい海を好み、南洋では一年中見られるが、日本近海では黒潮に沿って春に北上・秋に南下という季節的な回遊を行う。食性は肉食性で、魚、甲殻類、頭足類など小動物を幅広く捕食する。
 
また、流木やヒゲクジラ(主にニタリクジラ、カツオクジラ)、ジンベエザメの周辺に群がる習性もある。これはカジキから身を護るためといわれているが、反面カツオが集めた鰯を鯨が食べたりもするため、水産庁では共生ではないかと指摘されている。これらの群れは「鯨付き」、「鮫付き」と呼ばれ、「鳥付き」とともに、漁業の際のカツオ群を見つける目安にもなっている。
カツオは、日本の水産業において重要な位置を占める魚種の中にある一つとされている。

日本の太平洋沿岸に生息するカツオは、夏に黒潮親潮とがぶつかる三陸海岸沖辺りまで北上し、秋に親潮勢力が強くなると南下する。夏の到来を告げるその年初めてのカツオの水揚げを「初鰹(はつがつお)」と呼び、珍重される。脂が乗っていないためさっぱりとしており、この味を好む人もいるが、3月初旬の頃のものは型が揃わず、比較的安価である。脂が乗りだすと高値になっていく。
 
初鰹は港によって時期がずれるが、食品業界では漁獲高の大きい高知県の初鰹の時期(4月~6月ごろ)をもって毎年の「初鰹」としており、消費者にも浸透している。南下するカツオは「戻り鰹」と呼ばれ、低い海水温の影響で脂が乗っており、北上時とは異なる食味となる。戻り鰹の時期も港によってずれがあるが、一般的には秋の味として受け入れられている。
 
北上から南下に転じる宮城県金華山沖では、「初鰹」といっても脂がのっているため、西日本ほどの季節による食味の違いがない。また、南下は海水温に依存しており、陸上の気温との違いがあるため、秋になった頃には既にカツオはいない。
 
気仙沼漁港とは
気仙沼漁港(けせんぬま ぎょこう)は、太平洋に面した日本の漁港の一つ。宮城県気仙沼市気仙沼湾奥部に所在する、特定第3種漁港である。
世界三大漁場  の一つである三陸沖を操業域とする漁船の主要な水揚げ港の一つであると同時に、日本の遠洋漁業(主にマグロ)の基地の一つとなっている。
概要
2007年(平成19年)と2008年(平成20年)は、水揚げ高で東北地方内第1位であった。2008年の水揚げ高はおよそ280億円。
管理者:宮城県
漁業協同組合:気仙沼気仙沼地区
組合員数:419名(2001年12月)
漁港番号:1430010
水揚げ量:86,000t (2004年。全国第8位)
2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震東日本大震災)に伴う地盤沈下および津波によって大きな被害を受けた。沖合漁業のカツオ漁船の受け入れを水産業復興の第一歩とするべく、シーズンが始まる6月下旬までに当港の総延長1kmの水揚岸壁のうち200mに応急的なかさ上げを施行。同年6月23日に気仙沼市魚市場を再開し、同月28日に静岡県のカツオ巻き網漁船が入港して震災後初水揚げに漕ぎ着けた。ただし、津波被害を受けたバックヤード施設(冷凍・冷蔵・加工施設)の復旧は間に合わず、生鮮出荷限定の再開であった。その後、沿岸漁業遠洋漁業などにも取り扱いを拡大。漁港・商港および水産加工地区のかさ上げも本格着工し、バックヤード施設の本格復旧も始まっている。 
 
◆歴史
1951年(昭和26年)7月10日 - 第3種漁港に指定(農林省告示第255号)。
1962年(昭和37年)3月30日 - 区域変更(農林省告示第432号)。
1960年(昭和35年)5月24日 - 同月22日に発生したチリ地震に伴う津波で被害を受けた。
1969年(昭和44年)3月3日 - 特定第3種漁港に指定(政令第16号)。
2010年(平成22年)2月28日 - 同月27日に発生したチリ地震に伴う津波で一部浸水。海中の養殖施設に被害は出たが、陸上の被害は軽微だった。
2011年(平成23年
3月11日 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)により地盤沈下に見舞われ、続いて津波が来襲して甚大な被害を受けた。
3月20日 - 陸路が遮断される中、支援隊を発足した日本かつお・まぐろ漁業協同組合三浦市などが神奈川県の三崎漁港にて日本全国から集まった救援物資を支援船「第11八幡丸」(気仙沼漁港所属)に積み込み、第1便として出港。22日に気仙沼漁港に入港。物資は陸揚げされ、自衛隊などを通じて気仙沼市に引き渡された。
6月23日 - 気仙沼魚市場が再開。
6月28日 - 震災後初のカツオ水揚げ。
8月1日 - 沿岸漁業の水産物の水揚げ再開。
8月24日 - 震災後初のサンマ水揚げ。
 
◆水産物
水揚げ魚種
カツオ、および、サメ類(主にネズミザメ[俗称:モウカザメ])を始めとして、サンマ、カジキ類などで日本有数の水揚げを誇る。
2004年度(平成16年度)の陸揚量全国順位は以下のとおり。
第1位 - サメ、カジキ、エビ、シイラ
第3位 - サンマ
第5位 - カツオ
 
◆特産物
フカヒレの生産量では日本一を誇り、カキ、ホタテガイ、アワビ、ウニ、ワカメ、コンブなどの魚介藻類も特産である。
 
◆主な漁業
近海マグロの延縄(はえなわ)漁業
近海カツオの一本釣り漁業
敷網漁業(サンマ棒受網漁業)
大目流網漁業 :対象魚は、メカジキ、マカジキ、ネズミザメ(モウカザメ)。
旋網(まきあみ)漁業 :対象魚は、マグロ、カツオ、サバ、イワシなど。
定置網漁業 :対象魚は、ブリ、サバ、イワシ、イカ、サケ、マス、ヒラメ、スズキ、ニシンなど。
イカ釣り漁業
底引き網漁業
地引き網漁業
海面養殖業(水面養殖漁業)

★一本釣りとは
1本の糸に1〜数個の釣針をつけて釣る漁法。
長い糸にたくさんの釣針をつけて行うはえなわ(延縄)に対するもの。対象魚によって釣りの仕掛けや釣り針などがくふうされ、釣り餌(えさ)には生餌(いきえ)以外の擬餌(ぎじ)も用いられる。
一本釣り漁法は、網漁具では操業できない深い所、潮流の速い所、岩礁地帯などでも操業でき、また魚群密度の薄い所などにも適している。また、一本釣りは、海、河川、湖沼などあらゆる水域で多くの魚類が対象とされ、個人の釣り技術の巧拙が顕著に結果に現れるため、レジャーとしても多くの関心が寄せられ、盛んである。なお、一本釣りにはカツオ釣り機やイカ釣り機などの漁業機械も用いられている。
 
一本釣りは最も古くから見られる漁法の一つで,縄文時代の遺跡から骨製の釣針やいわ(沈子)の遺物が多数発見されているので,すでにこのころから行われていたことは確かである。 一本釣りにはさお釣り,手釣り,引縄が含まれる。さお釣りはさおの先に釣糸をつけて釣針を操作するのに対し,手釣りは直接釣糸を手で保持して操作する。
釣具を操作して,魚が釣針に掛かるごとに引上げて獲物をとる漁法で,竿が使われる竿釣りと釣糸を手に持って操作する手釣りがある。カツオ,サバ,イカなどを目的とした一本釣りが盛んであるが,特にイカなどでは自動釣機の発達普及がみられる。
 
◆世界三大漁場
○北西太平洋漁場(三陸沖、日本海東シナ海オホーツク海
○北東大西洋漁場(北海、ドッガーバンク、グレートフィッシャーバンク、アイリッシュ海
○北西大西洋漁場(ニューファンドランド島周辺海域、グランドバンク)
北海付近とカナダの東部です。
 
 
 
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