仙台市の人口は過去最多の109万7196人増加率は1・4%
仙台市は5月26日、2020年国勢調査に基づき、市人口と世帯数を独自集計した結果の速報値を公表した。10月1日時点の人口は、15年の前回調査時から1万5037増加し、過去最多の109万7196に達した。東日本大震災後の転入増が顕著だった前回の反動で、増加率は2・1ポイント減の1・4%にとどまり、政令市移行後の最低となった。
5年に1度の国勢調査で、市人口と増加率の推移はグラフの通り。
5区別では、泉が2・1%減の21万2220人で初めて減少に転じた。青葉は0・5%増の31万1757人、宮城野は1・0%増の19万6813人、若林は6・0%増の14万1531人、太白は3・5%増の23万4875人だった。
増加率が最も高い若林は、15年12月の市地下鉄東西線開業に伴う沿線開発が進み、住宅需要が高まっている。一方、減少に転じた泉は隣接する富谷市で宅地開発が活発化。子育て世代の住宅需要が移ったことが影響したとみられる。
全市の世帯数は4・9%増の2万4667。1世帯当たりは2・10人で0・07人減った。青葉が1・93人で最も少なく、単身赴任や学生の1人暮らしの増加が原因とみられる。
前回調査を基にした市の推計人口は、20年10月時点で109万1992だった。速報値が5204人上回っており、今回調査を基に推計し直した場合、27年に到来すると予測した将来人口のピークが「1、2年遅れる可能性がある」
本市独自の集計結果
市全体の状況
令和2年10月1日時点の仙台市の人口は1,097,196人で、前回の平成27年国勢調査時に比べ15,037人増え、増加率は1.4%となりました。一世帯当たりの世帯人員は2.10人で、前回調査時に比べ0.07人減少しました。
各区の人口と世帯数
前回調査時に比べ、世帯数は全ての区で増加しており、人口は泉区を除く4つの区で増加しました。人口、世帯数ともに、増加率は若林区が最も大きく、続いて太白区、宮城野区の順になりました。また、一世帯当たりの世帯人員は、全ての区で減少しており、青葉区全体では1.93人と最も低くなっていますが、一方、宮城総合支所管内に限ると2.63人と最も高くなっています。
表1 令和2年国勢調査 本市独自の集計結果(人口)(単位:人) |
|||||
区 |
人口(総数) |
人口(男) |
人口(女) |
増加数 |
増加率 |
仙台市計 |
1,097,196 |
531,722 |
565,474 |
15,037 |
1.4% |
311,757 |
150,976 |
160,781 |
1,574 |
0.5% |
|
(宮城総合支所) |
74,639 |
36,000 |
38,639 |
2,340 |
3.2% |
196,813 |
96,358 |
100,455 |
1,988 |
1.0% |
|
141,531 |
69,634 |
71,897 |
8,033 |
6.0% |
|
234,875 |
112,959 |
121,916 |
8,020 |
3.5% |
|
(秋保総合支所) |
4,048 |
1,903 |
2,145 |
-282 |
-6.5% |
212,220 |
101,795 |
110,425 |
-4,578 |
-2.1% |
※令和2年値は県提出値に基づく各区独自集計値
※増加数・増加率は人口(総数)についての前回調査(平成27年調査)確報値との比較値